和更紗の源流ともいえる
三代目更勝の古渡更紗


エキゾチックな魅力の更紗。もとはインドを起源とする木綿につけられた文様で、アジアをはじめヨーロッパなどにも類似の文様が製作されています。戦後、絹地に更紗を施すという現代の江戸更紗の基礎を作った名工三代目更勝、青木新太郎。その名人の父より技を引き継いだ四代目青木章三。伝統の技とモダンで現代にマッチした色合いを融合させました。

さて、ご存知の方も見えるかもしれませんが、更紗は完成するまでに、想像もできないぐらい手の込んだ工程を経ていきます。通常の小紋は多くてもせいぜい数枚の型を使えばいいところですが、更紗の場合、小紋では３０〜４０枚、訪問着になると３００枚近くの型紙を使い染めていきます。　その作業を１枚の型紙につき３０〜４０回繰り返すわけですから、小紋だと１０００回、訪問着だと１００００回近く型を置いては色を摺る作業をするわけです。
これほどまでに手の込んだ染を次の時代に継承していくということは至難の業でもあります。

多くの手仕事がそうであるように、長く続いた日本の技が失われようとする現代日本で是非とも残していってほしい技の一つそれが三代目更勝の更紗です。

品よくまとめて大人らしさを演出

ご紹介する更紗は三代目更勝の更紗の中でも、シックな色合いが特徴の小紋。
さて、小紋というとカジュアルというのが一般的ですが、はっきりいってこの小紋は訪問着などに引けを取らない品格を兼ね備えています。
染を施してある白生地は紗綾型の地紋が入っており染と合わさって何とも言えない立体感を生んでいます。
今回のコーディネイトはせっかくのシックな小紋の雰囲気を壊さないよう、銀箔と伊予紬の糸を横糸に使った名古屋帯を合わせてみました。
一般的に箔を使った帯はフォーマル、紬を使った帯はカジュアルとなりますが、この帯はその両方を使っているので、フォーマルともカジュアルともいえない存在。だからこそ、あまり格式張らずそれでいて大人の品格とおしゃれさをさりげなく演出してくれるので、更紗の小紋を上手にドレスアップしてくれます。帯締めには白の三分紐に小ぶりの七宝焼きの帯留めを合わせ、帯揚げも極力主張しない、それでいて存在感のあるものを合わせ、全体的に大人っぽい雰囲気にまとめてみました。

■商品名：三代目更勝　更紗小紋
■素 材：絹100％
■価 格
３６７，２００円（反物のみ）
４１６，８５０円（仕立てあり）

この商品は反物ですので、お仕立てが必要になります。ご注文頂いてからお仕立てに掛かります。着用日がございましたら、あらかじめ納期ご確認ください。

■備考
※お仕立て上げ納品には帯、浴衣は約２０〜３０日、着物は約４０〜６０日ほど掛かります。 （混み具合によっては前後いたします。）


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